米FBI長官にパテル氏、上院が承認 過去の発言で物議
(CNN) 米上院は20日、連邦捜査局(FBI)長官にカシュ・パテル氏を充てる人事を賛成多数で承認した。
パテル氏はトランプ大統領の熱烈な支持者で、保守的な考えを持つ。民主党議員らはパテル氏がFBI長官の地位を利用して、トランプ氏の政敵とみなされる人々に報復するとの懸念を示していた。
パテル氏は上院司法委員会が開いた指名承認公聴会でFBIを「政治化」することはなく、「報復措置もない」と述べ、民主党議員が自身の過去の発言から都合の良いところだけを抜き出しているとして非難した。
FBI長官の任期は政治の影響を受けないよう10年とされている。だが、トランプ氏は先の大統領選で勝利した後、自身が1期目時に任命したレイ前長官を更迭する方針を示し、レイ氏は辞任に追い込まれた。
共和党はパテル氏がFBIに必要な透明性をもたらし、物議を醸した同氏の過去の発言については単なる誇張だとして、同氏のFBI長官就任を支持した。
トランプ氏が指名し、当初は承認が疑問視されていた閣僚人事はほぼ全て共和党議員の賛成多数で承認された。ここにはケネディ保健福祉省長官、ヘグセス国防長官、ギャバード国家情報長官の人事が含まれる。