ヨセミテ国立公園名物の滝に上下逆さまの米国旗、その理由は

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ヨセミテ国立公園で掲げられた上下逆さまの米国旗=22日/courtesy Ajanthan Hariharan

ヨセミテ国立公園で掲げられた上下逆さまの米国旗=22日/courtesy Ajanthan Hariharan

(CNN) 米カリフォルニア州のヨセミテ国立公園は、毎年2月に最も多くの観光客が訪れる。絶壁を流れ落ちる滝がオレンジ色に輝いて溶岩流のように見える自然現象「炎の滝」が目当てだ。

しかし今月22日に訪れた観光客が目にしたのは、炎の滝だけではなかった。滝の横には米国旗が上下逆さまに掲げられていた。トランプ政権が進める歳出削減の一環として人員が削減されたことに対し、ヨセミテの職員が抗議を込めて掲げたと伝えられている。

逆さまの国旗掲揚は伝統的に、救難信号の象徴とされている。

22日に地元紙サンフランシスコ・クロニクルの取材に応じたヨセミテ職員のギャビン・カーペンターさんは、国旗は自分が持ち込んで掲揚を手伝ったと打ち明け、「全国民の財産であるこの公園に何が起きているのか知ってほしかった。公園の手入れをすることは超重要なのに、我々は人員を失っている。公園を公開し続けたいのであれば、このままでは持続不可能だ」と訴えた。

突然の人員削減をめぐっては、公園の運営に支障が出るとして全米の国立公園職員が懸念を強めている。

削減対象とされた一人でアイオワ州のパークレンジャーのブライアン・ギブスさんは、自分の電子メールから締め出されて初めて解雇されたことを知ったと告白した。

「悲嘆に暮れ、打ちのめされた」心情を吐露したギブスさんのフェイスブックの投稿は、20万回以上も共有されている。

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