米政権、シリアの重要民間人道団体に対する支援の大半打ち切り
(CNN) トランプ政権が、シリアの重要な民間人道団体であるシリア民間防衛隊(通称ホワイトヘルメッツ)への資金提供の大半を打ち切ったことが分かった。内部文書と同団体によって明らかになった。
米国際開発局(USAID)はホワイトヘルメッツの消防、捜索救助、地域社会の回復活動に対し資金を提供してきた。政権による対外援助契約の全面的な取り消しの一環として同団体への資金も打ち切られた形だ。報告義務活動を支援する国務省の小規模な契約は引き続き有効となっている。
USAIDによる数百万ドルの資金削減は、シリアがアサド政権崩壊後の大きな転換期にある中で行われた。ホワイトヘルメッツは、米政府の再考を望んでいる。
ホワイトヘルメッツは、シリア内戦の壊滅的な影響に対応することを目的として2013年にボランティアによって設立された。設立以降は緊急医療や民間人の避難、捜索救助活動、調査活動を行ってきたが、極めて危険な状況にさらされることも多かった。団体は、現在追放されたアサド前政権と前政権を支援するロシアなどの国から中傷され、標的にされたが、米国から長きにわたり支援を受けてきた。
ホワイトヘルメッツによると、同団体はアサド政権崩壊後、反体制派が支配していたシリア北部からシリア全土に活動範囲を拡大した。これにより、対象となる民間人は500万人から2000万人に増えたという。
同団体は、他の欧州諸国からの資金を再配分することで危機を先送りしようとしているが、今年の予算総額を賄うには明らかに不十分だと話す。
ルビオ国務長官は、人命救助プログラムに対する資金は削減しないと主張してきた。
USAIDの職員は議会に宛てた3月21日付けの書簡で「合計5341件の契約が打ち切られた」と述べた。書簡に付随する対外援助契約のリストには、ホワイトヘルメッツへの約3000万ドル(約45億円)の契約が打ち切られたことが記載されている。別のリストでは国務省の同団体に対する140万ドルの契約は有効となっていた。
国務省の報道官はCNNに対し、「シリアのホワイトヘルメッツに対する国務省の支援は再開された」と語った。