テスラ、サウジでEV販売へ 来月10日に展示イベント
ロンドン(CNN) 米電気自動車(EV)大手テスラは25日、サウジアラビアでEVの販売を開始すると発表し、来月10日に現地で展示イベントを開催する計画を明らかにした。
イベントでは自動運転タクシー「サイバーキャブ」の試乗や、人型ロボット「オプティマス」の展示も予定している。
産油国サウジでは、販売される車に占めるEVのシェアがわずか1%強とされ、テスラの市場参入は難航する可能性も指摘される。
同社の世界販売台数は昨年、前年比1%減と、上場以来初めて減少に転じた。
世界最大の自動車市場である中国では競争が激化し、昨年の売上高は競合の中国EV大手BYDを下回った。BYDは先週、テスラの急速充電設備「スーパーチャージャー」よりはるかに速い充電システムを発表した。
テスラの販売台数は欧州でも落ち込み、2月は前年比40%減だった。
本拠地の米国内では、「政府効率化省」を率いて人員削減を進めるイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が反感を買い、同社の中古車価格が急落。各地で同社の車両や販売店、充電ステーションへの襲撃が相次ぎ、マスク氏の退陣を求めるデモも続発している。
同社の株価は昨年12月に最高値を記録した後、これまでに40%下落した。