米国によるガザ支配、トランプ大統領が改めて意欲表明
(CNN) トランプ米大統領は7日、米国によるパレスチナ自治区ガザ地区の支配を改めて希望し、同地を「信じられないほど重要な不動産」と呼んだ。
「米国のような平和勢力がガザ地区を支配し、所有するのは良いことだ」。ホワイトハウスでトランプ氏は、イスラエルのネタニヤフ首相の隣でそう発言した。
トランプ氏はガザの住民を強制移住させることを再び示唆し、ガザを追われた210万人のパレスチナ人を「多くの国」が受け入れてくれると主張した。地域の同盟国は、戦争犯罪にもなりかねないこのような強制移住を拒否している。
国連は、イスラエルによるイスラム組織ハマスとの戦争によってここまでガザ住民の9割が避難を余儀なくされたと指摘。その多くが何度も移動を強いられているとした。
「パレスチナ人をさまざまな国に移動させれば、そうしてくれる国はいくらでもあるわけだが、結果的に本当の自由地帯ができる。それはフリーダムゾーン、自由ゾーン、人々が毎日殺されることのないゾーンと呼び得る」とトランプ氏は述べた。
その上でガザについて「とんでもない場所だ」「私がそこを何と呼んでいるか。『最高のロケーションにありながら誰も住みたがらない場所』だ」と続けた。
同氏はまた、「イスラエルはなぜ(ガザを)手放したのか」とも質問した。
「彼らは海に面した土地を手に入れ、平和のために人々に与えた。その結果どうなったのか」とトランプ氏は問いかけ、ガザを米国所有の 「リビエラ 」にすることを提案した。
イスラエルは1967年の第3次中東戦争でガザを掌握し、40年近く占領した。