アジア市場も急落、「トランプ関税」の影響広がる

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日経平均の急落を知らせるディスプレー=7日、東京/Masahiro Sugimoto/The Yomiuri Shimbun/AP

日経平均の急落を知らせるディスプレー=7日、東京/Masahiro Sugimoto/The Yomiuri Shimbun/AP

香港(CNN) アジア市場は7日、急落した。トランプ米大統領による貿易戦争によって引き起こされた世界的な株式市場の下落はさらに深刻化している。

日経平均株価は取引開始直後に8%あまり下落した。

ロイター通信によれば、石破茂首相は7日、日本政府が引き続きトランプ氏に対し、関税の引き下げを求める考えを明らかにした。ただ、結果はすぐに得られるものでもないとも認めた。

トランプ氏は2日、日本に対して24%の相互関税を課す方針を明らかにしていた。

アジア市場の急落は、過去5年で最悪の2日間となった米ウォール街の株安に追随している形だ。米株価指数先物は6日夜、大幅安となった。

世界の投資家は、トランプ氏の掲げる大規模な関税政策に拒否の姿勢を示している。関税の一部は5日に発効し、さらに大規模な関税が9日に発効する予定となっている。関税をめぐっては、中国が4日、「相互関税」として米製品に対する34%の追加関税を発表し、貿易戦争の激化や悪影響に対する懸念が強まっている。

トランプ氏は6日、エアフォース・ワン(大統領専用機)で、記者団に対し、意図的に市場を暴落させたわけではないと述べたが、将来の市場については見通しを示さなかった。

韓国市場では、総合株価指数(KOSPI)が取引開始直後に4.8%あまり下落した。これを受けてパニック売りを避けるための措置が取られ、取引は5分間停止した。

台湾市場では、加権指数が取引開始後、9.7%あまり下落した。

オーストラリア市場では、ASX200が午前の取引で一時6.3%下落した。

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