「手を出すな!」、全米でトランプ氏とマスク氏に抗議 世界各地でも
世界各地の都市で大規模な反トランプデモ
(CNN) 全米50州や世界各地で5日、トランプ米大統領と実業家のイーロン・マスク氏に対する抗議デモが行われ、大勢の人が参加した。デモを組織した民主主義運動は、「敵対的乗っ取り」や米国の権利と自由への攻撃に対抗して実施したとしている。
全米各地の州議会議事堂や連邦政府庁舎、議員事務所、社会保障局、公園、市庁舎で、「手を出すな!」というスローガンを掲げた大規模デモが1400件あまり開催された。主催者は、「私たちの声を確実に届けることができる」場所ならどこでも開催すると述べた。
「手を出すな!」デモは「富豪による権力奪取を終わらせること」を要求している。
デモのビラには「民主主義への攻撃、雇用削減、プライバシーの侵害、私たちのサービスへの攻撃、どれをきっかけに参加したのであれ、これはあなたのための瞬間です」「私たちはこの危機を大々的かつ目に見える形で、国家レベルで拒絶するという目的に向かって動き始めています」と記されている。
運動を主導する団体の一つ「インディビジブル」によると、合わせて60万人近くがこれらのイベントに参加登録し、英ロンドンやフランスのパリといった大都市でもデモが開催された。インディビジブルは公民権団体や退役軍人、女性の権利団体、労働組合、LGBTQ+(性的少数者)擁護団体などで構成される全米規模の連合団体と協力関係にある。
主催者が掲げている要求は三つ。「富豪によるトランプ政権の乗っ取りと汚職の横行に終止符を打つこと、メディケイド(低所得者向け医療保険)や社会保障、労働者が頼りにする他のプログラムに充てる連邦資金の削減をやめること、移民やトランスジェンダー、その他のコミュニティーへの攻撃を終わらせること」だという。
CNNはホワイトハウスにコメントを求めている。

ミネソタ州議会の外に集まったデモ隊/Tim Evans/AFP via Getty Images
首都ワシントンで行われた「手を出すな!」のデモでは、民主党のラスキン下院議員(メリーランド州選出)ら複数の議員が登壇し、「ムッソリーニの政治とハーバート・フーバーの経済」を奉じる大統領には未来がないと訴えた。
トランプ氏が大統領に就任して以来、政権は連邦支出の削減に取り組む方針を公言してきた。トランプ、マスク両氏が進める連邦政府縮小計画の一環で、数千人の連邦職員がレイオフ(一時解雇)されたり、即時契約解除の通告を受けたりしている。
世界一の富豪であるマスク氏は「政府効率化省(DOGE)」のトップとして支出削減策を強硬に推進。この間、連邦支出に関して誤解を招く説明を繰り返してきた。