トランプ氏、ルペン氏への支持を公言 仏大統領選に出馬禁止の判決受け
(CNN) 米国のトランプ大統領は、苦境に立つ仏極右政党のリーダー、マリーヌ・ルペン氏への支持を表明した。次期仏大統領選の有力候補と目されるルペン氏は、欧州連合(EU)の資金を横領した罪で有罪判決を受け、選挙活動を5年間禁止されている。
トランプ氏は4日、自身のSNS、トゥルース・ソーシャルに「マリーヌ・ルペンを解放せよ」と全て大文字で書き込んだ。また裁判所の判決は「魔女狩り」だとした。
トランプ政権はこれまでにも、欧州の極右政党への支持を公言し、注目を集めてきた。トランプ氏自らも「米国第一」の外交、貿易政策を掲げることで、第2次世界大戦後の欧州に対する安全保障体制を覆す行動に出ている。
フランスの国民連合(RN)を率いるルペン氏は、当該の判決により、2027年大統領選に勝利するという希望に水を差された。かねて大統領選の有力候補と目されていた同氏の選挙活動を禁止する判決は、仏政界を混乱に陥れている。
「マリーヌ・ルペン氏と知り合いではないが、彼女の長年にわたる尽力を高く評価している」。トランプ氏はそう書き込んだ。
「彼女は何度も選挙に敗れたが、出馬し続けた。そして今、大勝利が見えてきたところで、彼らは些細(ささい)な罪状で彼女を苦しめている。恐らく本人には全く身に覚えのない罪だろう。私で言うところの『帳簿上の』ミスのようなものだ」
「フランスにとって、そして偉大なフランス国民にとって最悪の事態だ。どの立場の国民であるかにかかわらず最悪だ」(トランプ氏)
当該の裁判を担当したパリ裁判所のベネディクト・ド・ペルテュイ裁判長は、ルペン氏の行為が「欧州、とりわけフランスにおける民主主義生活のルールに対する深刻かつ永続的な攻撃」に相当すると指摘。ルペン氏に対し禁錮4年(執行猶予2年)、自宅軟禁、罰金10万ユーロ(約1620万円)の判決を言い渡した。ルペン氏は控訴する予定だと同氏の弁護士は述べている。
トランプ氏は4日、「マリーヌ・ルペン氏に対する魔女狩りによって、またしても欧州の左派は法律を悪用し、自由な言論を黙らせようとする。自分たちの政敵への検閲を試みる。今回はとうとう、政敵を収監しようとするところまで来た」と強調した。
今後ルペン氏が収監されるとみられる兆候はない。
トランプ氏に協力する富豪のイーロン・マスク氏も今週、ルペン氏への判決を公然と批判。自身のプラットフォームのX(旧ツイッター)に「過激な左派は民主的な選挙では勝てないので、司法を悪用し、対立候補を刑務所に入れる」と投稿していた。