ロシア高官が訪米、制裁解除なら米企業を歓迎との見解
(CNN) ロシアの交渉担当トップで同国政府系ファンドのドミトリエフ総裁は3日、自国への制裁の緩和についてトランプ米政権との協議で取り上げなかったことを明らかにした。一方で、制裁が解除されればより多くの米国企業がロシアで事業を展開できるとの見解を示した。
CNNの番組に出演したドミトリエフ氏は「現時点で、我々はいかなる制裁の緩和も求めていない。議論しているのは、もし米国がより多くの事業をロシアで行いたいのなら、当然それは可能だということだけだ」と述べた。
米国は欧州の同盟国と共に、対ウクライナ戦争に踏み切ったロシアに対して多くの経済制裁を科している。ドミトリエフ氏自身も制裁対象だったが、今回の訪米に当たって一時的に解除され、ビザの発給が可能になった。
欧州の首脳らは、今のところはまだ制裁解除によってロシアへの圧力を弱めるべきではないとの考えを明確にしている。
ロシアのプーチン大統領の側近であるドミトリエフ氏は2日、ワシントンでロシアとの事実上の交渉役を担うウィトコフ中東担当特使と会談した。
ドミトリエフ氏がウィトコフ氏以外に誰と面会したのかは不明。事情に詳しい情報筋によれば、今後も米ロ間では協議が見込まれているものの、具体的な場所や日時は判然としない。
ロシアの国営メディア、タス通信との別のインタビューでドミトリエフ氏は、トランプ政権が「ロシアの懸念を理解している」と述べた。
同氏はタス通信が公開した協議後の映像の中で「主要な話題の一つはロシアと米国の関係修復だ。両国の対話は米国のバイデン前政権下で停止、中断された」と語った。
CNNとのインタビューでは、ウクライナのエネルギー施設を攻撃しないことを決めた米国仲介の協定に言及。状況は既に進展しているとの認識を示した。
ただ協定に合意したとされてからも、ロシアはウクライナへのミサイル攻撃を継続。米国が支持する黒海での戦闘停止についても、制裁緩和を含む多くの前提条件を提示している。