ペンギンしか住まない島にも「トランプ関税」、米商務長官が理由説明
(CNN) 米国のドナルド・トランプ大統領が発表した世界180カ国・地域に対する関税をめぐり、ある島がパロディーやジョークのネタになっている。
いずれもオーストラリア領のハード島とマクドナルド諸島は、南極に近い無人島。住んでいるのはペンギンのみ。
コメディアンのマイケル・コスタさんは番組の中で「ペンギンしかいない島に10%の関税だって? トランプはトム・ハンクスが漂着した島に関税をかけた方がまだマシだ」とコメントした。
ハワード・ラトニック商務長官はCBSのニュース番組で、そうした島に対する関税措置の理由について、こう説明した。
「もしリストに取り残しがあれば、米国と事実上の裁定取引をしようとする国は、そうした国を経由する。大統領は2018年に中国に関税をかけた。すると中国は他国を経由して米国にやって来るようになった」
トランプ大統領が人工知能(AI)を使って関税の対象国リストを生成したのかもしれないと勘ぐる声もある。しかしラトニック商務長官は、リストに含まれない国も多いとしてそうした見方を否定した。