「治安維持活動でクルド人武装勢力115人が死亡」 トルコ内相
(CNN) トルコのシャヒン内相は5日、同国南東部ハッキャリ県で先月23日から行っている治安維持活動によって、クルド人の武装勢力がこれまでに115人死亡したと明らかにした。半国営のアナトリア通信が伝えた。
現在の治安活動は同県セムディニ周辺で行われており、活動の始まった7月23日以降、同地域は封鎖されているという。
同県では週末に、トルコからの分離独立を目指す武装組織クルド労働者党(PKK)とトルコ軍との間で戦闘があり、PKKのメンバーや軍兵士ら計22人が死亡したほか、21人が負傷した。アナトリア通信によれば、戦闘は4日夜、ハッキャリ県にある軍駐屯地を武装勢力が襲ったことで起きた。
同県では、6月にも戦闘が起きており、このときはユクセコバの軍事施設が狙われ、PKK武装兵と政府軍兵士ら18人が死亡している。
PKKとの戦闘は1984年以来続いている。PKKは当初、トルコでは少数派のクルド人の独立国家樹立を目指していたが、現在は文化的な自由などを求めて闘争を行っているという。トルコや米国、欧州連合(EU)はPKKをテロ組織に指定している。