アフガン議会、内相と国防相を解任 パキスタンの越境砲撃で
カブール(CNN) アフガニスタン議会は4日、パキスタンからの越境砲撃に対し適切な対応を欠いたとしてワルダク国防相とモハマディ内相の解任を議決した。
議決の模様はテレビで全国放映された。カルザイ大統領の報道官によると、大統領は5日、国家安全保障関連の会議を開き、後任者の指名時期などを決める見通し。後任が決まるまでワルダク国防相らは職務を続ける。
パキスタンからの越境砲撃は今年、数度にわたって発生し、アフガン政府の反発を招いていた。先月にはアフガン東部の国境近くに駐屯するパキスタン軍が300発以上のロケット弾を撃ち込み、8人が死亡する事態となっていた。
パキスタン軍は、攻撃を受けた場合に武装勢力に応戦しているだけだと主張している。武装勢力はアフガン、パキスタン国境周辺に拠点を築いている。
北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)とアフガン政府軍は両国国境周辺で長年、反政府武装組織タリバーンや国際テロ組織アルカイダ系勢力と戦っている。