激戦続く大都市アレッポ、互いが優位を主張 シリア
シリア・アレッポ(CNN) 内戦状態が続くシリアで8日、最大都市アレッポのサラディン地区での戦況をめぐり、アサド政権側と反体制派の見解が対立、お互いに優位を主張している。
英国に本拠を置く反体制派のシリア人権監視機構によれば、政府軍は8日にサラディン地区への地上からの攻撃を開始。一度は地区内に侵攻したものの、反体制派の激しい抵抗に遭い、一部は撤退したという。
武装反体制派、自由シリア軍の関係者もCNNに対し、200人の政府軍が戦車の支援を受けつつサラディン地区に入ろうとしたが撃退されたと述べた。少なくとも戦車と装甲車が1台ずつ破壊され、政府軍兵士32人と反体制派の兵士3人が死亡したという。別の関係者によれば、破壊された政府軍の戦車は4台だったという。
一方シリア国営テレビは「われらが勇敢なる軍隊はサラディン地区でテロリストの残党の掃討を続けている。サラディン地区では数百人のテロリストの死者が出た」とアレッポ発で伝えた。
国営テレビはまた、サラディンでの戦闘で政府軍が「シリア国籍でない傭兵」を含む「テロリスト」を殺害または拘束したとも伝えている。