南ア鉱山労働者270人を起訴、警官発砲による死亡事件で
(CNN) 南アフリカ北西部のプラチナ鉱山でストライキ中の労働者と警官隊が衝突して34人が死亡した事件で、当局は鉱山労働者270人を殺人の疑いで起訴した。
この事件は同国北西部ルステンブルクにある英資源大手ロンミンのマリカナ鉱山で16日、スト中の労働者と警官隊が衝突し、警察の発砲によって34人が死亡、78人が負傷したとされる。しかし衝突に関与した者を訴追できると定めた慣習法に従い、鉱山労働者が逮捕された。
警察は、犠牲者の一部は背中に銃弾があり、現場から武器が回収されたと説明している。
同鉱山では労働者が賃上げを要求してストを展開していたが、労使交渉は決裂。労働者を封じ込めようとした警察と、なたで武装した労働者が衝突した。警察は催涙弾やゴム弾を使い、労働者側の抵抗を受けて実弾を使ったという。
同鉱山では国内で強い影響力を持つ労組同士の対立を背景として緊張が高まっており、これ以前にも警察官2人が死亡していた。