ソマリア議会、大統領を選出へ 21年ぶりの安定政府目指す
(CNN) 内戦状態の続くソマリアで、先月発足した議会が10日、大統領を選出する。1991年に内戦に陥った同国にとって、21年ぶりとなる安定した正式政府の発足へ向けた一歩と位置付けられている。
候補者は、2009年に就任した暫定政府のアフメド大統領やアリ首相ら、二十数人に上る。
国連はマヒガ特使を通した議会への書簡で、選挙実施を政治的、社会経済的改革に向けた移行期の仕上げと位置付け、新大統領への期待を表明した。マヒガ特使はまた、「ここへ至るまでの道のりは決して易しくなかった」と振り返った。
同国では20年以上前から内戦状態が続いてきたが、先月初めに暫定憲法が採択され、これに基づいて新たな議会が発足、議長も選出された。
暫定政府軍はアフリカ連合(AU)軍とともに、国際テロ組織アルカイダ系のイスラム過激派、シャバブとの戦闘を展開してきたが、最近になって首都モガディシオでの掃討作戦に成功するなど、支配地域を広げている。ただ、全土で選挙を実施できる治安状態には達していないとみられる。