野田首相が国連総会で演説、「法の支配」呼びかけ
(CNN) 米ニューヨークで開かれている国連総会で26日、野田佳彦首相が演説し、領土や領海をめぐる国家間の紛争を念頭に「法の支配」の強化を呼びかけた。尖閣諸島など個別の問題への直接的な言及は避けた。
演説の中で野田首相は、「平和を守り、国民の安全を保障すること、国の主権、そして領土、領海を守ることは国家としての当然の責務」だと述べ、「日本もそのような責務を国際法に則って果たしていく」と表明、他国に対しても「法の支配」の確立を促した。
領有権をめぐる争いについては、「世界の各地では、領土や海域をめぐる紛争が未だ数多く存在している」と述べるにとどめ、中国で大規模な反日デモが起きるきっかけとなった尖閣諸島の問題には直接言及しなかった。この問題をめぐり、日中間では外交、経済関係が悪化している。