宗派抗争目立つサウジ東部でシーア派住民に発砲、死傷者

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(CNN) 中東サウジアラビア東部のアワミヤ町で26日、同国の治安部隊が少数派のイスラム教シーア派の住民に発砲、2人が死亡、2人が負傷した。国営サウジ通信(SPA)などが伝えた。

サウジ東部にはシーア派住民が多い。同国では多数派を占めるスンニ派の王族が権力を握っている。

内務省報道官は同通信に、武装していた住民の集団が最初に発砲し、治安部隊が応戦したと述べた。治安部隊は指名手配中の男の逮捕に出動していたとも語った。

一方、アワミヤ町の活動家はCNNに対し、死亡した男性は今年1月2日から指名手配され、自宅前に友人と一緒にいた際、治安部隊が到着し、発砲を始めたと説明した。指名手配された理由は伝えられていない。

発砲で16歳の住民も死亡し、別の男性が逮捕されたとも述べた。

ソーシャルメディアにはこの発砲が起きたとみられる、血痕がある歩道や銃弾痕がある外壁などの映像が掲載された。

サウジ東部で活動するシーア派の反体制勢力は26日に声明を出し、治安部隊によって殺害された住民らは昨年からこれまで14人に達したと主張した。

アワミヤ町などでは北アフリカや中東諸国を襲った「アラブの春」に触発される形で、サウジ政府によるシーア派への差別行為に反発する抗議デモが昨年から起きていた。同派は雇用の機会や平等の権利などを奪われていると反発している。これに対し政府はシーア派が主流のイランがサウジ東部で混乱を扇動していると非難している。

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