スコットランド独立の是非を問う住民投票実施へ 英国
ロンドン(CNN) 英国のキャメロン首相と同国北部スコットランドのサモンド首相は15日、スコットランドの中心都市エディンバラで、スコットランド独立の是非を問う住民投票の実施に向けた合意書に調印した。英首相府が短文投稿サイトのツイッターで発表した。
住民投票は2014年にも実施される見通し。スコットランドの住民は、英国からの独立を支持するかどうかを2者択一で選択することになる。
スコットランドとイングランドが合併して連合王国を形成してから300年以上。今年5月に独立を呼びかける運動「イエス・スコットランド」が発足し、スコットランド出身の俳優ショーン・コネリーさんなどの有名人が支持を表明。サモンド首相率いるスコットランド民族党(SNP)が住民投票の実施を推進していた。
ただし先週発表された英調査機関TNS-BMRBによる世論調査では、スコットランドの独立を支持する住民は28%にとどまっている。
SNPのウェブサイトでは、英国から独立すれば「民間企業がもっと成長しやすい環境が形成される」と主張。通貨は引き続き英国ポンドを利用するとしながらも、欧州連合(EU)加盟によって、「開かれた国境、権利の共有、自由貿易、広範に及ぶ協力」といったメリットが享受できると訴えている。
一方、キャメロン首相は独立反対を表明し、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4地域で形成される英国の方が、「より強く、より安全で豊かで公平」だと述べていた。