戦車も動員しスラム街を一斉摘発、W杯と五輪控え ブラジル

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スラム街は麻薬取引の中心地などになることも多い

スラム街は麻薬取引の中心地などになることも多い

ブラジル・サンパウロ(CNN) ブラジルのリオデジャネイロで14日、警察と軍が戦車などを動員して北部のスラム街2カ所に踏み込み、犯罪撲滅作戦を実行した。

この日の作戦は警察官と兵士2000人以上が出動し、夜明け前から開始。自動小銃や拳銃、手りゅう弾などを押収し、数十人を逮捕した。死傷者は報告されていない。警察によると、これに先立つ13日の作戦では、麻薬密売の容疑者5人が死亡していた。

今回摘発を受けたのは小規模なスラム街だが、ほかのスラム街が警察に制圧された後、組織犯罪や麻薬取引の中心地となっていた。

リオデジャネイロは2014年のサッカー・ワールドカップ(W杯)と16年のオリンピック開催を控え、組織の温床となっている約40カ所のスラム街の治安改善を目指す。市内に約1000カ所あるスラムには、同市の人口のほぼ5分の1が住んでいる。

犯罪撲滅作戦は2008年に始まり、これまでに約30のスラム街が摘発を受けてきた。10年には銃撃戦で30人以上の死者が出たが、警察はこうした事態の再発を避けるため、現在では数日前に作戦の実行を予告している。

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