自民党安倍総裁が靖国神社参拝 日中の緊張高まる恐れも
(CNN) 日本の最大野党・自民党の安倍晋三総裁は17日、秋の例大祭が行われている東京・九段の靖国神社を参拝した。日中関係は東シナ海に浮かぶ尖閣諸島(中国名・釣魚島)をめぐり悪化しており、参拝によって緊張がさらに高まる可能性もある。
この数週間、中国は示威行為として海洋監視船などを尖閣諸島の近海に派遣。日本の防衛省によれば、16日には駆逐艦など海軍の艦艇7隻が、沖縄県の与那国島と西表島の間の接続水域を航行したという。
靖国神社には旧日本軍の兵士たちとともに第2次世界大戦のA級戦犯14人がまつられており、過去にも日本の首相や政界の要人が参拝しては中国や韓国、北朝鮮の激しい反発を招いてきた。第2次大戦中に日本の侵略を受けた近隣諸国にとって、靖国神社は過去の日本の軍国主義の象徴と見られている。
中国の国営新華社通信によれば、中国外務省の洪磊報道官は安倍総裁の靖国参拝について、日本は過去の約束を守り、議論のある問題について責任を持って処理すべきだと述べた。