リビアの米領事館襲撃 米FBIが容疑者の尋問に立ち会いへ
(CNN) リビアのベンガジで米領事館が襲撃され、大使を含む4人が死亡した事件で、米政府当局者は5日までに、米連邦捜査局(FBI)が数日中に同事件の容疑者の尋問に立ち会う予定であることを明らかにした。尋問は容疑者が拘束されているチュニジアで行われる。
米政府がアリ・アニ・アルハルジ容疑者の存在に気づいたのは、同容疑者が事件の最中に、インターネットの交流サイト(SNS)に事件の様子を詳述していたことからだった。
同容疑者がリビアを離れトルコに入国した際、米政府の要請によりトルコ政府が身柄を拘束。その後、同容疑者はチュニジアに移送された。
米上院議員のリンゼイ・グラハム氏らは声明で、「チュニジア政府が米捜査機関と協力し、容疑者の面会を許諾してくれたことを非常にうれしく思う。尋問は、チュニジア側の監督の下、同国の主権を侵すことなく行われ、捜査チームのニーズを満たすものになるだろう」と語った。
米政府当局者によれば、捜査機関が追っている容疑者は他にもいるが、数は明かせないという。
襲撃事件は9月11日に発生し、クリストファー・スティーブンス米大使ら4人が死亡した。