チベット族の焼身自殺が相次ぐ 中国共産党党大会開催で
ニューデリー(CNN) 北京で中国共産党第18回党大会が開幕した前日の7日、中国によるチベット支配に抗議したチベット族の4人が焼身自殺を図った。インド北部ダラムサラに本拠を置くチベット亡命政府が現地からの情報として伝えたところでは、少なくともうち2人が死亡したという。
ロンドンに本部を置く人権団体「自由チベット」によれば、1日のうちにこれだけの人数が焼身自殺を図ったのは初めてだという。
インドに本拠を置く人権団体「チベット人権民主センター」によれば、亡くなった1人は四川省に住む15歳の僧侶で、同じ寺院の16歳の僧侶2人とともにチベットの自由やチベット仏教最高指導者ダライ・ラマの帰還を求めながら自らに火を放ったという。やけどを負った2人は病院に運ばれた。
亡命政府によれば、青海省でも23歳の女性が焼身自殺を図り、死亡した。
中国では、中央政府による抑圧に抗議し、形式的ではない本当の自治を求めるチベット族の焼身自殺が相次いでいる。