中国におけるソーシャルメディア 新指導部の敵か味方か

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同じ頃に中国政府は、政府や当局が定期的な活動報告を行い国民の関心事に対処する新施策に対する反応を得るための有力な手段だとして、ソーシャルメディア・サイトを旧来の国営メディアで称賛するという正反対のメッセージも発し始めた。

この相反する行動は、当初とは異なり中国政府が、一般大衆の関心事を理解し、それに対処するための手段として、ソーシャルメディアが重要かつ制御可能な道具になり得ることを認識し、安心の度合いを高めたためのようだ。

まだ断定的なことを言えないが、今のような政治的に微妙な時期でもソーシャルメディアで大規模な取り締まりが実施されていないことを見ると、国民の意見を正確に把握し、それに基づいて対策を実施することの重要性を中国政府が学んでいるため、新指導部も、ソーシャルメディアに対しては比較的寛容な態度を取り続ける可能性が高そうだ。

本記事の筆者であるドッグ・ヤング氏は、中国・上海の復旦大学での金融ジャーナリズムの講義や、中国の企業社会の変化についてのブログを通じた情報発信などの活動を行っています。

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