オバマ大統領、ミャンマーの改革を評価 スーチー氏らと会談
カンボジア・プノンペン(CNN) 現職の米大統領として初めてミャンマーを訪問したオバマ大統領は19日、テインセイン大統領や民主化運動指導者のアウンサンスーチー議員と会談し、同国政府が進める改革を評価した。同国に数時間滞在した後は、東アジア首脳会議(EAS)に出席するため、同日午後にカンボジア入りした。
スーチー氏との会談は、かつて同氏が長年の軟禁状態に置かれていた湖畔の自宅で行われた。オバマ大統領は、この会談によって両国間関係の新しい章が始まると述べ、会談後の共同記者会見で「彼女はここで長年にわたる困難をくぐり抜け、揺るぎない勇気と決意を示した」「人間の自由と尊厳を否定することはできないことを見せつけた」とスーチー氏を称賛した。
テインセイン大統領とは1時間にわたって会談し、同大統領が進める外交や経済上の改革は「著しい発展のチャンス」をもたらすと評価。テインセイン大統領は、米国との二国間関係強化に努めると語った。
米政府はこれまで、当時の軍事政権が23年前に使い始めた「ミャンマー」という国名は使わず、英国の植民地時代の名称「ビルマ」を使ってきた。しかしオバマ大統領はテインセイン大統領との会談の中で、ミャンマーの名を使用。ローズ大統領副補佐官はこれについて、ミャンマーの名は外交辞令として使ったもので、同国の国名をビルマとする米国の立場に変わりはないと説明している。