シリア反体制派とクルド人民兵が衝突、死者多数 トルコ国境の町

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踏みつけられたシリアのアサド大統領の肖像

踏みつけられたシリアのアサド大統領の肖像

イスタンブール(CNN) シリア北東部のトルコ国境沿いの町ラスアルアインで、最近この町を制圧したシリア反体制派とクルド人民兵部隊が衝突し、双方の戦闘員らが死亡した。死者の中には著名なクルド人指導者も含まれている。

ロンドンに拠点を置く反体制派のシリア人権監視団によると、クルド人側の地元指導者アベド・ハリル氏と民兵少なくとも4人が死亡。さらに反体制派武装組織、自由シリア軍(FSA)のメンバー14人が死亡したという。一方、シリア反体制派の地域調整委員会(LCC)は、クルド人民兵25人、FSAメンバー20人が死亡したと発表している。

ラスアルアインは約2週間前まで、アラブ人とクルド人、キリスト教徒が共存する比較的平穏な町だった。内戦状態に陥ったシリア各地からここへ避難する住民も多かった。だが今月8日に反体制派が攻め込み、小規模な政府軍部隊をわずか2日間で倒して町を制圧した。

戦闘から逃れようと、町の住民ら数千人が国境を越えてトルコ側へ逃れた。政府軍のヘリコプターや戦闘機が飛来して空爆を開始すると、脱出する住民の数はさらに膨れ上がった。

CNN取材班が16日に町へ入った時、中心部の市場はすでにがれきの山と化し、人影もまばらな状態だった。戦闘がさらに続くことを恐れて、商品の片付けを急ぐ店主の姿があった。

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