シリア反体制派とクルド人民兵が衝突、死者多数 トルコ国境の町
CNNのインタビューに「FSAが来なければよかった」と話す住民もいた。トルコへ避難したクルド人農民は取材に対し、「大半のクルド人は反体制派と政府軍のどちらも望んでいない」と語っていた。
そして19日、アラブ人を中心とするFSAと、トルコの反政府武装組織、クルド労働者党(PKK)系の民兵組織の間で衝突が起きた。FSAは、クルド人側が先に攻撃を仕掛けたと主張する。これに対してクルド人側は、FSAに撤退を求めるデモ隊が狙撃されたのがきっかけだとしている。
トルコに拠点を置くFSA報道官のマリク・クルディ氏は「FSAがラスアルアインのようなクルド人地区に入ったのは間違いだった」と指摘。「こうしてアラブ人とクルド人を争わせ、政権打倒の動きを妨害するのが政権側の思惑だ」と話す。
シリア北部の主要都市アレッポでも10月27日、PKK系の武装グループがFSAと衝突。少なくとも21人が死亡、100人以上が拉致されたが、その後戦闘停止の合意が成立している。