アラブ連盟、シリア反体制派の統一組織を承認
(CNN) シリアの反体制派が結成した統一組織「シリア国民連合」を、アラブ連盟が正式に承認した。12日付の国営カタール通信が伝えた。
同通信がハマド・カタール首相の話として伝えたところによると、構成国のうちアルジェリアとイラクは、国民連合を承認する決議案の一部条項について採決を棄権した。
サウジアラビアなどペルシャ湾6カ国で構成する湾岸協力会議(GCC)も同日、シリアを代表する組織として国民連合を承認していた。GCCとアラブ連盟は立場が異なるとも報じられたが、ハマド首相はこれを強く否定。「アラブ連盟との違いは、アルジェリアとイラクが全面的に支持しなかった点だけだ」と述べた。
シリア反体制派は11日、カタールの首都ドーハで会合を開き、国民連合の結成で合意。イスラム教スンニ派の聖職者、モアズ・ハティブ師を議長に選出していた。同師は首都ダマスカスにあるモスクの元指導者だが、昨年3月以降、政権側に少なくとも3回拘束され、今年4月に釈放された後は国外へ出ていた。副議長には著名な反体制活動家で議員経験のあるリヤド・セイフ氏、女性活動家のスヘイル・アタッシ氏が選ばれている。