イスラエルとハマスが停戦合意、経済封鎖緩和など交渉へ
イスラエル政府の報道官は停戦合意について、「ガザから仕掛けらるすべての敵対行為の完全な中止」を呼びかけたものだと述べ、「われわれにとってこれは勝利だ。これこそわれわれが望んでいたことだ」と語った。
ただ、イスラエル国防軍(IDF)の報道官は、停戦が完全に守られていない様子も見られると述べ、停戦合意の発表から3時間のうちに、5発のロケット弾がガザから発射されたと語った。「数日から数週間のうちに、状況が分かるだろう」としている。
同国のネタニヤフ首相は、もし今回の停戦が長期的な安全保障に結びつかなかった場合、軍事行動の再開もあり得ると警告。「しかし現時点では、この機会を利用して長期的な停戦を実現することが、国家としてのイスラエルにとって正しい道だ」と語った。
ネタニヤフ首相はさらに、オバマ米大統領の提案に同意して停戦を受け入れたと語り、オバマ大統領がイスラエルの行動を「無条件に支持」してくれたことに感謝すると述べた。
一方、ハマス政治部門トップのメシャール氏は、「(イスラエルは)ハマスの抵抗のためのインフラ破壊を目論み、破壊したと主張しているが、実際には破壊していない」と強調。イスラエルの攻撃によって建物が破壊され、民間人を含む犠牲者が出たとして、「それが彼らのやったことだ」「我々のロケット弾は最後の瞬間まで彼らを攻撃し続けるだろう」と予告した。