台風の死者千人超す、まだ800人超が行方不明 フィリピン
(CNN) フィリピン南部を襲った台風「ボーファ(24号)」による犠牲者が増え続けている。当局者によると、16日午前までに確認された死者は1020人に上った。
ボーファは4日にミンダナオ島などに上陸し、120万世帯が被災、現在も844人が行方不明になっている。被災地では捜索活動が続いているが、日数がたつにつれて生存者が救出される見込みは薄れており、犠牲者数はさらに増える見通しだ。
行方不明者の中には、台風前に漁に出かけたまま戻らない数百人も含まれる。当局は、漁船が台風を避けて小さな島に漂着している可能性もあると希望をつなぐ。
最も被害が大きかったミンダナオ島では、鉄砲水や土砂崩れが発生し、民家や避難所が次々にのみ込まれた。
,P>フィリピンでは昨年も台風「ワシ(21号)」で1268人が死亡したが、ボーファの犠牲者がこのまま増え続ければ、ワシを上回る可能性もある。同国は1991年の台風で、過去最悪の5000人超の犠牲者が出ている。