シリア軍がパレスチナ難民キャンプを空爆、15人死亡
(CNN) 内戦が続くシリアの首都ダマスカスで16日、シリア軍機がパレスチナ難民キャンプを空爆し、反体制派によると、少なくとも15人が死亡した。
反体制派の地域調整委員会によれば、政府軍の戦闘機が16日にダマスカス南部のヤルムーク地区にあるパレスチナ難民キャンプで学校やモスク(イスラム教礼拝所)を空爆し、少なくとも15人が死亡した。
シリア人権監視団によると、同地では過去2日間にわたり、反体制派とアサド政権寄りのパレスチナ人武装勢力との戦闘が続いていた。
パレスチナ自治政府のアッバス議長はシリアの武装勢力に対し、難民キャンプでの戦闘は避け、シリア国内にいるパレスチナ人を内戦に巻き込まないよう呼びかけた。国際社会に対しては、シリアのパレスチナ人を守るため直ちに行動を起こすよう訴えている。
ヤルムークの難民キャンプはダマスカス中心部から約8キロの場所にあり、国連の統計で14万8500人が住むシリア国内最大のパレスチナ難民キャンプとなっている。