金正日総書記の一周忌で式典 正恩氏の1年を振り返る
人民軍に対しては、総書記時代の主要幹部らを排除し、代わりに自身の側近を任命する動きもみせた。内部から不満の声が上がることも予想されたが、「先週のロケット発射を成功させたことでポイントを稼ぎ、軍の不満を和らげた」と韓国のアジア太平洋グローバル研究グループ創業者、ジャスパー・キム氏は指摘する。
正恩氏はまた、メディアとのかかわり方でも正日氏とは大きな違いを示している。生放送やテレビ演説も珍しいことではなくなった。
キム氏は「手紙と切手の時代に育った正日氏に対し、正恩氏はグーグルの時代に育った。国際社会に自身の姿を見せれば見せるほど、安全保障や資金など欲しい物を手に入れるのに有利になると認識しているのだろう」と指摘した。