ルワンダの元閣僚、虐殺扇動で禁錮35年の有罪判決
(CNN) ルワンダ国際刑事裁判所(ハーグ)は20日、虐殺が起きた1994年当時のルワンダの元閣僚に対し、虐殺を扇動したなどとして禁錮35年の有罪判決を下した。
ルワンダ国際刑事裁判所は、94年のルワンダ虐殺に関与した人々を裁くために設置された機関。ルワンダ虐殺では、多数派のフツ族によって少数派のツチ族やフツ族穏健派の計約80万人が殺されたとされる。
有罪判決を受けたオーグスティン・ヌギラバトワレ被告は94年当時の計画相。ツチ族の虐殺を扇動したことや、ツチ族虐殺に使われた武器を供給したこと、ツチ族女性の連続レイプに加担したことなどを罪に問われた。
元計画相は2007年にドイツで身柄を拘束され、09年に身柄を裁判所に移された。
ルワンダ国際刑事裁判所の主任検事によれば、同裁判所ではこれまでに93人が起訴され、このうち83人が身柄を拘束された。実際に裁判を受けたのは75人で、うち65人が有罪判決を受けたという。残りは死亡したり、国内の裁判所で裁かれたほか、逃亡中の者もいるという。また、判決に不服だとして被告側が控訴したケースでは審理がまだ続いている。