イスラエル総選挙、右派与党会派が第1党維持へ 中道勢力も健闘
エルサレム(CNN) 22日投票のイスラエル総選挙(定数120)は、ネタニヤフ首相が率いる右派「リクード」と極右「イスラエル我が家」による与党統一会派「リクード・我が家」が第1党を維持する見通しとなった。一方で中道勢力の健闘も目立っており、ネタニヤフ首相は選挙結果を受けて「できるだけ幅広い」連立を組む意向を示した。
テレビ局3社の出口調査によると、リクード・我が家が31議席を確保し第1党となる見通し。極右「ユダヤの家」は12議席を獲得する見込みだ。
一方、中間所得層支援などを訴えてきた中道新党「イエシュ・アティド」が18~19議席を獲得し、第2党に躍り出る。経済問題に焦点を絞った中道左派の労働党は17議席で第3党となる見通しだ。リブニ元外相が昨年末に立ち上げたパレスチナ和平推進派の中道新党「ハトヌア」は7議席を獲得している。
ネタニヤフ首相は23日未明、支持者らの前で勝利宣言し、「できるだけ幅広い」連立を組み、多くのパートナーとともに課題に取り組む意向を示した。
有権者はネタニヤフ首相の続投を認める一方で、生活費の高騰や対パレスチナ強硬策への不満を背景に、中道、左派勢力への期待を示したとみられる。
首相は23日にも連立協議を開始する構えだが、交渉は難航が予想される。