北朝鮮への制裁強化決議、安保理が全会一致で採択
ニューヨーク(CNN) 国連安全保障理事会は22日、北朝鮮のロケット打ち上げに対する非難と、対北朝鮮制裁の強化を盛り込んだ決議案を全会一致で採択した。
制裁は北朝鮮の企業数社と銀行1行、宇宙開発当局および個人4人が対象となる。
北朝鮮は12月に国際社会の制止を振り切って長距離ロケット打ち上げを強行、目標の軌道に衛星を乗せたと発表した。核を保有する北朝鮮にとっては画期的な成功だった。
北朝鮮はこれについて「平和目的」の科学衛星を打ち上げたと主張しているが、米国や韓国など多くの国が、北朝鮮は衛星と称して弾道ミサイル技術の実験を行ったと見ている。
ライス米国連大使は非難決議採択を受けて記者団に対し、「先の決議に違反すれば全会一致の重大な結果を招くことを北朝鮮に見せつけた」と述べ、決議採択は「北朝鮮による(大量破壊兵器)計画の進展を阻み、この計画に直接かかわった組織や個人を標的とすることで脅威の拡散を食い止める一助となる」と指摘。「北朝鮮が再び安保理および国際社会との対立を選んだ場合、さらに厳しい代償を払うことになる」とけん制した。