「ムチ」には反発一辺倒の北朝鮮 打開の道はどこに

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ただし、ミサイルに搭載する小型核弾頭の製造技術はおそらくないため、北朝鮮には米国を核ミサイルで攻撃する能力はなさそうだ。

両国とも引き下がる気はないようだが、威嚇と制裁では重大な問題の解決は難しいだろう。

北朝鮮は過去1年間、金正恩(キムジョンウン)第1書記の下での国内の体制固めに専念してきた。金正恩体制の正統性は、核兵器を含む強力な軍事力を主張することにも依存しており、米国や国際社会が繰り返し拒否している核保有国としての承認に固執しているようだ。

遅くとも今後数カ月以内に実施されるとみられる、06年と09年に続く3回目の核実験を含む北朝鮮の核開発を阻止するために打てる手はほとんどなさそうだ。

国連の制裁も、北朝鮮の最大の経済的パートナーであり、隣接する北朝鮮の経済的崩壊や不安定化を懸念する中国が消極的なため効果があるとはいえない。

正恩氏は、瀕死の経済の再生について語り、国を改革・開放へと向かわせることも示唆している。米国務省には批判されながらも今年に入り実現した、米検索大手グーグルのエリック・シュミット会長の北朝鮮訪問も、正恩氏が、最新技術の導入による経済再生に興味を持っていることを示唆するものだ。

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