韓国にとって北朝鮮の脅威は「日常」 核実験でも世論に変化なし?
ユンさんも、北朝鮮の脅威が皆無ではないことは認めるが、今回の核実験計画は、より大規模な経済援助などを狙った瀬戸際外交なのだろうと見ている。
1月初めには、南北統一のための対立解消の重要性に最高指導者の金正恩(キムジョンウン)第1書記が言及していた。しかし、2月に入ると国営メディアが、米韓への批判を強めるなど、最近、北朝鮮からのメッセージは揺らいでいる。今月3日には、国力強化のための「重要な結論」を正恩氏が下したとも発表された。
フォーブス・コリアの編集者ホン・スンイル氏は、核実験が実施されても既に3回目であり、韓国内外の株式市場も落ち着いていると指摘。朴槿恵(パククネ)次期大統領が、男子の徴兵期間の2年から1年半への短縮を目指していることなどからも、北朝鮮による挑発を韓国人は脅威と感じてはいないとの見方を示す。
ホン氏はまた、ほとんどの韓国人は、北朝鮮指導部が敵対的でも、北朝鮮の人々を敵だと思ってはいないようで、両者を区別しているとも付け加えた。