北朝鮮のプロパガンダ動画、「映像を無断使用」との非難浴び削除
香港(CNN) 3回目の核実験が目前とされる北朝鮮のプロパガンダ動画が投稿サイト「ユーチューブ」に掲載され、7日までに削除された。動画にはニューヨークの摩天楼(まてんろう)とみられる高層ビル群が炎上する挑発的な映像が映っていた。
北朝鮮が一貫して主張する米国の敵視政策を弾劾するプロパガンダ戦の一環とみられる。米ゲーム会社、アクティビジョンは同社の人気ゲーム「コール・オブ・デューティ」シリーズの映像が無断で使用されたことを明らかにした。
画像の長さは3分半で、米国の故人気ポップ歌手マイケル・ジャクソンらによるヒット曲「ウィ・アー・ザ・ワールド」が背景に流れる中で、北朝鮮の男性が地球周回の軌道に打ち上げられた宇宙船に搭乗した際の夢想を描く場面が盛り込まれた。
動画は2分を過ぎた時点で、大きな米国旗に飾られた都市がミサイル攻撃に遭遇する場面を挿入し、朝鮮語で「黒煙がどこからか見える。多分、侵略戦争を常時仕掛けている悪魔の勢力が自らつくった炎の中で燃えている」と米国内の都市が舞台であることを強く示唆した。
北朝鮮は2006年と09年に核実験を実施し、国連安全保障理事会の制裁決議などを受けている。