独自スタイルを築きつつある正恩氏 父親の影と決別か

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昨年12月のロケット発射=朝鮮中央通信から

昨年12月のロケット発射=朝鮮中央通信から

正恩氏が国際社会と協調できる人物である可能性はあるものの、最近の北朝鮮の攻撃的な姿勢などは、そういった可能性を否定するものだ。

延世大学のムン教授は、国家の体制や安全保障に関する限り、北朝鮮では強硬派と穏健派の間に違いは無いと指摘する。

ムン教授によれば、北朝鮮指導部は、宇宙の平和利用目的のロケット発射が国家としての当然の権利であるとみなしているほか、核実験などの挑発的な言動についても、米国や国連による不当な制裁への正当な対応だと信じているという。ムン教授は、「非常に大きな認識の相違があるようだ」と語る。

一方で、援助団体によると、上下水道さえ未整備の地方では、いまだに栄養失調が蔓延(まんえん)しており、人々の生活にほとんど変化はない。

国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは、劣悪な居住環境と虐待で悪名高い強制収用所に何十万人もの人が奴隷のように収容されていると指摘。さらに、正恩政権は発足直後に、中国への逃亡を企てるものは即座に狙撃することを国境警備隊員に命じたとしている。

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