英枢機卿、「不適切な性的行為」で謝罪 男子学生を虐待か
(CNN) カトリック神学生に対する性的虐待で告発されていた英スコットランドのキース・オブライエン枢機卿(74)は3日、不適切な行為があったことを認めて謝罪した。
オブライエン枢機卿は声明で「過去に司祭、大司教、枢機卿としてふさわしくない性的行為」をしたと認め、「カトリック教会とスコットランドの人々」への謝罪を表明した。行為の具体的な内容には言及しなかった。
同枢機卿は、1980年代に男子学生4人を性的に虐待したとの疑惑が最近になって浮上し、先週スコットランド・エディンバラ大司教の職を辞任していた。声明では、当初疑惑の内容を否定していたことについて「匿名で具体性のない告発だったため」と説明し、「私のせいで傷ついた人々に謝罪し、許しを請う」と述べた。
同枢機卿は85年に大司教となった。昨年11月、「健康上の理由」により75歳の誕生日を迎える今月17日に辞任するとの意向をローマ法王ベネディクト16世に伝えていたが、先月大司教を辞任することとなった。
法王自身は先月末、高齢を理由に退位した。その背景を巡り、イタリアの複数のメディアが聖職者の同性愛スキャンダルを報じるなど、カトリック教会の権威は大きく揺らいでいる。