中国全人代開幕、習総書記を国家主席に選出へ
香港(CNN) 中国の国会に当たる全国人民代表大会(全人代)が5日に北京の人民大会堂で始まった。会期中に中国共産党の習近平(シーチンピン)総書記が胡錦濤(フーチンタオ)氏の後任の国家主席に選出され、温家宝(ウェンチアパオ)首相の後任には李克強(リーコーチアン)氏が就任。10年に1度の交代を経て、新指導部が正式に発足する。
転換点を迎えた中国では、大気汚染の深刻化や相次ぐ役人らの汚職に対し、国民が不満を募らせている。
習氏は昨年11月に中国共産党総書記に選出されて以来、汚職は党の崩壊を招き、国家の衰退につながりかねないと繰り返し警告してきた。全人代で打ち出す施政方針でも、汚職撲滅を最優先課題に掲げる見通しだ。
また、食品の安全にかかわる不祥事が相次いだことを受け、政府は食品と医薬品の規制を一手に担う機関を発足させる予定だと現地メディアは伝えている。