ヘーゲル米国防長官がアフガン初訪問、カルザイ大統領と会談
(CNN) アフガニスタンを訪問しているヘーゲル米国防長官は10日、首都カブールでカルザイ大統領と会談した。
ヘーゲル氏は、先月国防長官に就任した後初めて同国を訪問。会談後に記者団に語ったところによると、カルザイ大統領には、米国が反政府武装勢力タリバーンと秘密裏に接触している事実はなく、2014年末に戦闘任務を終了する計画に変わりないことを説明したという。ヘーゲル氏はまた、「和平や政治解決を主導するのはアフガン側でなければならない。米国はそれに協力する立場だ」と強調した。
会談前に予定していたカルザイ大統領との共同会見は、カブール市内の治安状況などを理由に中止された。
同市内では9日、国防省を狙ったテロが発生し、少なくとも9人が死亡。タリバーンが、ヘーゲル長官への「メッセージ」だったとする犯行声明を出した。一方、国際治安支援部隊(ISAF)は、タリバーンは同長官の訪問予定さえ知らなかったはずだととの見方を示している。
カルザイ大統領は10日、「タリバーンと欧米、湾岸諸国との間で連日協議が行われている」と述べたうえで、9日のテロは「タリバーンが外国軍の撤収でなく、駐留継続を望んでいる証拠だ」と主張していた。同大統領は最近、米特殊部隊が住民虐待に関与しているとして撤退を要求するなど、米軍への不信感を強めている。