イスラエル、連立協議で合意 中道右派政権発足へ
エルサレム(CNN) 1月下旬のイスラエル総選挙後から連立協議を続けていたネタニヤフ首相は15日までに、中道政党や極右政党と連立政権の樹立で合意した。
これまで与党側だったユダヤ教超正統派の宗教政党「シャス」は連立からはずれ、野党として労働党とタッグを組む。これにより、伝統的に貧困層への配慮を求めてきた宗教政党が政権側から姿を消した。
1月の総選挙では、ネタニヤフ首相率いる右派「リクード」と極右「イスラエル我が家」の統一会派が31議席を獲得して最大勢力となった。
連立政権の樹立には定数120のうち60議席超が必要となる。リクードの広報は、より大型の連立政権の樹立を目指したネタニヤフ首相が最終的に68議席を集めたと発表した。
連立政権に加わった中道政党「イエシュアティド」は、結党してまだ1年も経たないが、総選挙では19議席を獲得して華々しいデビューを飾った。また、リブニ元外相が立ち上げた中道新党の「ハトヌア」も連立に参加する。
極右「ユダヤの家」も政権に加わる。同党はヨルダン川西岸でのユダヤ人入植地の拡大を支持している。
新政権の緊急課題として、ネタニヤフ首相は健全な財政と生活費の引き下げ、イランの核開発の抑止を挙げている。