北朝鮮、「核計画に交渉の余地なし」 米の敵視政策を非難
(CNN) 北朝鮮外務省は16日、米国の「敵視政策」を非難する声明を発表し、核開発問題で交渉に応じるつもりはないとの強硬姿勢を改めて示した。
朝鮮中央通信(KCNA)によると、外務省報道官は「(北朝鮮の)核兵器は、わが国の主権と安全を守るための貴重な全能の剣だ」「したがって米国からの核の脅威と敵視政策が続く限り、交渉の余地はない」と述べた。
米国のヘーゲル国防長官は15日、北朝鮮などからのミサイル攻撃に対する防衛力強化の一環として、2017年までに米西海岸に迎撃ミサイル14基を追加配備すると発表していた。
外務省は声明で「米国の敵視政策はますます顕著になっている」として、北朝鮮が核兵器を開発するに至ったのは、米国が朝鮮半島の緊張を「極限まで」高めたためだと主張した。
また、北朝鮮が外国から食糧支援などを引き出すための「取引材料」として核計画を利用しているとの説を否定し、「支援と引き換えに方針変更を求める米国のつたないやり方は、他国に通用しても北朝鮮には無意味だ」と力説した。