シリア軍幹部が新たに政権離脱か 兵士の士気「低い」と証言
(CNN) 中東の衛星テレビ局アルアラビーヤは16日、内戦が続くシリアの陸軍の後方支援担当責任者である少将がアサド政権から離反し、政府軍の治安部隊兵士などの士気が低いことなどを証言したと伝えた。
シリア内戦は2年目に入り、アサド政権を見限る政府高官や軍幹部らも目立ち始めている。モハメド・ディン・カルーフ少将の離反が事実なら、その最近の例となる。ヨルダンに逃れたという少将の離脱についてシリア政府はコメントなどを発表していない。
同少将はアルアラビーヤとの会見で、アサド政権とつながる者の多くは政府への信頼こそ失ったものの、大統領への忠誠を誓い続けていると指摘。この態度の背景には、アサド政権がシリア社会の全階層の結束を図れることを国際社会に印象付ける体面づくりがあるとも述べた。
会見には、共に離反したという少将の息子である陸軍大尉も同席した。
シリアの反体制派は動画投稿サイト「ユーチューブ」を通じ、カルーフ少将一家がシリア南部ダルア県経由でヨルダンへ逃れたことを示す画像2本を公表した。この画像の真偽は不明だが、アルアラビーヤは少将との会見はヨルダンで行ったと述べた。