米が憂慮する金正恩氏の「安定度」 実権を握るのは誰か

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北朝鮮の金正恩第1書記。正恩氏の「安定度」は?=KCNAから

北朝鮮の金正恩第1書記。正恩氏の「安定度」は?=KCNAから

(CNN) 金正恩(キムジョンウン)第1書記の下で挑発的な発言と行動を繰り返す北朝鮮。しかし正恩氏が指導者としてどの程度安定しているのかが分からず、それが深刻な懸念材料になっている――。米有力議員がCNNの番組でそう指摘した。

米下院情報特別委員会議長のマイク・ロジャース議員(共和党)は北朝鮮の状況について、「軍に対して自己を顕示しようとする28歳の指導者がいて、軍は自己の利益のための武力誇示に躍起だ」「この組み合わせは非常に致命的な事態を招きかねない」と分析した。

北朝鮮のミサイルに米国を攻撃できる能力があるのは「確実」だとロジャース議員は指摘する。専門家の中には、北朝鮮が長距離ミサイルに核兵器を搭載できるようになるまでにはまだ何年もかかるとの見方もある。しかし北朝鮮が米国に対して公然と核の脅しを突きつけるだけでも「十分問題だ」と同議員は見る。

「指導者がどの程度安定しているのか分からないことは極めて憂慮される。しかも28歳という年齢だ」「彼がそうした動きに出ないという確信はない」(ロジャース議員)

北朝鮮に詳しい米戦略国際問題研究所のビクター・チャ氏はCNNの別の番組で、北朝鮮の最近の行動から「正恩氏が本当に実権を握っているのか、それとも軍が実権を握っているのか」という論議が浮上していると指摘した。

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