伊の英留学生殺人事件、米女性の無罪破棄 伊最高裁

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控訴審での無罪判決後に帰国し記者会見を行うノックス被告=2011年

控訴審での無罪判決後に帰国し記者会見を行うノックス被告=2011年

ローマ(CNN) 2007年にイタリア中部ペルージャで起きた英留学生殺人事件で、イタリア最高裁は26日、ルームメイトだった米国人女性アマンダ・ノックス被告に無罪を言い渡した二審判決を破棄し、審理のやり直しを命じた。被告は一審で有罪とされたが、11年に控訴審で逆転無罪を言い渡されていた。

控訴審では、ノックス被告と元交際相手のイタリア人男性が「証拠不十分」を理由に無罪判決を受けた。検察側は判決後も、2人が犯人との確信があるとの主張を維持。最高裁は今回、この男性についても審理のやり直しを命じた。

ノックス被告は11年の釈放後に帰国し、出身地の米シアトルでワシントン大学に通っている。再審のために出廷を命じられる可能性があり、本人が拒否した場合はイタリア政府が米政府に引き渡しを求めることも考えられる。

だが専門家らによると、米政府は、「裁判で一度無罪となった被告を同一の罪で再び裁くことはできない」という米国法の原則に基づき、引き渡しを拒否することができるという。

事件では、英国人留学生のメレディス・ケルヒャーさんが自宅で首を切られ、半裸の状態で死んでいるのが見つかった。警察は、ケルヒャーさんのルームメートで米国から留学していたノックス被告と、当時の交際相手を逮捕。2人は2年後に殺人罪で有罪となり、4年間にわたって収監された。

この経験を振り返ったノックス被告の回顧録が、来月発売されることになっている。

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