シリアの国連スタッフ、半数が国外退避 治安悪化で

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(CNN) 国連は25日、シリアに駐在する外国人スタッフ100人のうち半数を国外へ退避させる方針を明らかにした。滞在先のホテルが砲撃を受けるなど、治安が悪化しているためだ。

国連の報道官によると、首都ダマスカスで24日から25日にかけ、スタッフが滞在しているホテルの敷地内や周辺に迫撃砲が撃ち込まれ、建物の一部や国連車両などが損傷した。国連の安全対策チームはこれを受け、市内の外国人スタッフを一時的に縮小するとの決定を下した。

国連関係者が匿名で語ったところによると、対象は約100人の外国人スタッフのうち半数。レバノンの首都ベイルートや、エジプトの首都カイロにある事務所に退避するとみられる。シリア人スタッフは当面、在宅勤務に切り替える。

同報道官は「もっぱら治安上の理由による措置であり、国連がシリアを援助する方針に変わりはない。人道支援と物資配給の継続に必要な人員は国内に残す」と強調した。

シリア東部では24日、反体制派武装組織「自由シリア軍」の指導者、リヤド・アサアド氏が爆弾テロとみられる攻撃で負傷した。自由シリア軍の報道担当者によると、同氏の乗っていた車が爆発し、トルコで治療を受けた。容体は安定しているという。足を切断する重傷を負ったとの情報もあるが、真偽は明らかでない。

アサアド氏は最近の発言で、米政府がテロ組織に指定した反体制派のイスラム武装組織「ヌスラ戦線」を擁護し、ともに闘うことに問題はないと主張した。一方で、反体制派の統一組織「シリア国民連合」の指導部を「高級ホテルに滞在して外国の支援を請うばかりだ」と批判していた。

シリア国民連合のモアズ・ハティブ議長は、カタールの首都ドーハで26日から開催されるアラブ連盟首脳会議で演説する。アラブ連盟はシリアのアサド政権の加盟資格を停止しているが、このほど同国の代表として国民連合の参加を認めた。

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