14歳の英少女、民家で犬5匹に襲われ死亡か 昼食時の悲劇
ロンドン(CNN) イングランド北西部ウィガン市近くの民家で28日までに、複数の犬に襲われたとみられる14歳少女が死亡する事件が発生、英国社会を震撼(しんかん)させている。
26日午後に起きた惨事で、意識不明の少女と制御出来ない犬がいるとの通報を受けて武装警官が現場に駆け付けたものの、犬が立ち向かってきたという。犬4匹を殺処分にし、家内に閉じ込めた5匹目を静かにさせたという。
大マンチェスター圏警察などによると、少女は当時、アサートンにある友達の家に1人でいた。警察幹部は、少女がミートパイを持参して民家を訪ねた後、犬に襲われたとの一部報道は憶測に過ぎないと指摘。ただ、悲劇は昼食時間帯に起きたことを認めた。少女はいったん民家を離れ、戻ってきていたという。
襲った犬の種類は不明だが、地元紙はアメリカンブルドッグ1匹、スタッフォードシャーブルテリア2匹にブルマスティフ1匹と伝えた。4匹はいずれも英国内で飼育が禁止される種類ではない。警察幹部によると、少女を攻撃した犬への苦情が正式に寄せられていたとの事実は承知していないと述べた。
死んだ犬の体を検視し、詳しい種類や少女を襲った経緯などを調べる方針。動物心理の専門家は、問題がある犬は時にして、特定の種類ではなく飼い主の振るまいに原因があると指摘。複数の犬を飼う家庭では、犬は集団として行動するよう求められており、不審者が家内に入れば脅威と受け止め、一緒に挑んだり攻撃する可能性もあると説明した。
英国議会の環境問題など扱う委員会は先月、英国の民家で犬が原因で死亡した住民は2007年以降、計7人でうち5人が子どもと報告していた。