新ローマ法王、豪華公邸には入居せず 当面はホテル暮らし
ローマ(CNN) 新ローマ法王フランシスコは、前任のベネディクト16世など歴代法王が使っていた公邸には当面の間入居せず、バチカンのホテルの簡素な部屋に滞在することを決めた。ローマ法王庁の広報が28日までに明らかにした。
広報によると、法王の公邸はバチカン宮殿の最上階にあり、新法王が入居する準備も整っていた。しかしフランシスコ法王は当面の間、2週間前に法王選挙のコンクラーベが行われた時から滞在しているカサ・サンタマルタの部屋にとどまることにしたという。
カサ・サンタマルタはサンピエトロ大聖堂の近くにあり、コンクラーベに出席した枢機卿全員が滞在していた。法王は今後もほかの枢機卿らとともに、ミサなどの活動に出席することになる。
バチカン宮殿の公邸は、入居はしないものの、オフィスとしては利用し、会議などの執務を行っているという。
法王は簡素な生活を望む謙虚な姿勢で知られ、アルゼンチン・ブエノスアイレスの大司教だった当事から、豪華な公邸に入居することを拒んで簡素な集合住宅で暮らし、バスで通勤していた。