北朝鮮の人々の暮らし、ドイツ人写真家が撮影

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平壌から元山に向かう途中の農村では牛車を引く風景も=同氏提供

平壌から元山に向かう途中の農村では牛車を引く風景も=同氏提供

北朝鮮をたつ前に再び立ち寄った平壌では、外国の影響が少しずつ現れ始めているのを感じた。ハンバーガーショップの1号店が登場し、イタリアンレストランも2カ所にオープンした。そのうち一方のピザ店で、最後の晩の食事をした。

たばこの煙が立ち込める店内では、マイクを持った女性がイタリアの歌を歌っていた。その発音にはほとんどなまりがない。真新しいオーブンが置かれたキッチンには、タイトスカートをはいた若い女性店員が3人。客のほとんどは私のような旅行者かビジネスマン、大使館職員らだ。ほとんどの住民にとって、ピザの値段は高すぎる。

私が現地で出会ったり写真を撮ったりした人々と同様、店員たちの表情からは外国人に対する戸惑いとともに、明らかな好奇心がうかがえた。好意的で礼儀正しく、教養のある人々。私の目には、北朝鮮の住民も他国民と変わらないように見えた。

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